木本


ツルウメモドキ [ニシキギ科ツルウメモドキ属]落葉つる性木本。長さは数bに達する。10月頃から実が黄色に熟し、やがて3つに割れ橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す。この木はオニクルミに寄りかかって伸びている。 ガマズミの若葉 [スイカズラ科ガマズミ属] 葉が開きかけたガマズミ、葉を包んでいた芽鱗が赤く残っていて一見花かと見間違う美しさに惹かれてシャッターを切った。 レンゲツツシ [ツツジ科レンゲツツジ亜属]奧新田の山際で、何本か咲いていたが、聞くところにると、自生していたのをそのまま残したとのこと。最近はレンゲツツジの自生しているのを見るのはほとんど無く、まことに貴重な自生地である。
ホソバシャクナゲ(遠州石楠花) [ツツジ科ツツジ属] 天竜以西の静岡県、愛知県三河地方に自生。写真は30年ほど前に我が家の庭に植えたもの。 イイギリ  part 1 [イイギリ科イイギリ属] 
名ナンテンギリ 三川「コメリー」の川向かい、急峻な山地に生えている。朝早く陽が当たるため見やすいが、午後は日陰になり目立たない。実はナンテンのようにかたまってぶら下がり、多く付くためこのように遠くからでもよく目立つ。とくに冬の山は色彩に乏しいのですぐ目に付く。樹高10〜15mほどになる落葉高木である。
シロモジ part 2雌雄別株。花の後直径1cmほどの球形の果実が付く。
カンボク part 2 花は枝先に直径6〜12cmの散房花序をだす。中心部に小さな両性花が多数付き、その周囲に直径2〜3cmの白い装飾花が5裂して開いている。関東地方以西の太平洋側には分布しないとあり、どこからか移植したものと考えられる。 コアジサイ [ユキノシタ科アジサイ属]林内や林縁の主に日陰を好んで自生している。枝先に直径5cmほどの散房花序をだす。装飾花はなく、花は全て両性花である。 エゴノキ [エゴノキ科エゴノキ属]昔から「チシャノキ」で知られた木である。川沿いに多く見受けるが、これは林道沿いで撮したもの。
ヤマハギ [マメ科ハギ属]花はなかなか面白いが、写真に撮りにくいものの一つ。強調する部分が見つけにくい。 ヒカゲツツジ part 1  [ツツジ属ツツジ科]別名「サワテラシ」黒川と三川の境の岸壁に自生している。年々増加しているが、自生地は少なく、私の知る限りここだけに自生している。ここではミツバツツジと混生している。 ネムノキ [マメ科ネムノキ亜科]6〜7月に美しい花を咲かせるネムノキ。最近川沿いや、林道沿いで目にすることが多くなった。夜になると葉が垂れ下がり、小葉が閉じて眠っているように見える(就眠運動という)。
ヒトツバタゴ [モクセイ科ヒトツバタゴ属]花弁の細い繊細な花がたくさん集まってつく。近くでは、中津川市蛭川に大木が多く自生していて有名である。 ヤブデマリ [スイカズラ科ガマズミ属]葉は他のガマズミ類と似ているし、花はカンボクとも似るが、周りの装飾花が5裂し、裂片1個だけが特に小さいので判別できる。 アズキナシ [バラ科ナナカマド属]日面側の山地に一本だけ自生しているのを確認している。道路沿いのため、枝を伐り払われることがあり、気を揉んでいる。昨年の秋これの実で果実酒をつくり今年になって飲んでみたが、ピンク色で香りが高く素晴しい味であった。
タマアジサイ part 2 [ユキノシタ科アジサイ属]先に、つぼみの形が面白いので登載したが、花は7〜9月と息が長い。スジハナバチが吸蜜に訪れていた。 ヤマツツジ [ツツジ科ツツジ属]ミツバツツジが終わると、咲き始めるのがヤマツツジである。多くは林道沿いの、林縁で見られるが、本来は広く何処の山野でも見られた。赤い色が特徴である。 ウワミズザクラ part 2枝いっぱいに花を付けている
バイカウツギ [ユキノシタ科バイカウツギ属]北向きの林縁に、3mほどに伸びてたくさんの花を付けていた。ウツギより少し遅れて開花するようだ。 バイカウツギ part 2枝先に集散花序をだし、白い花を5〜9個付ける。花弁は4個で広卵形。雄しべは20個前後である。梅の花を思わせるところからこの名が付いた。 ウワミズザクラ part 3花を拡大してみると、花弁は5個、長さ3mmの倒卵形で、ふちに歯牙状の鋸歯が少しあることが解る。雄しべは約30個。花弁より長く突き出ている。果実は8〜9月に赤色から黒色に熟し食べられる。果実酒にすると香りが良く色が美しいとある。
カンボク [スイカズラ科ガマズミ属] よく似た花木が多い中で、この木の葉は3裂するので、見分けやすい。近くの谷沿いに以前からある。 カマツカ [バラ科カマツカ属]落葉樹の多い森林では、特に珍しいという木ではないが、林道沿いではヒノキの植林が進み、珍しい部類に入るようになった。 カマツカ part 2カマツカの名は、材が丈夫で折れにくく、鎌の柄などに用いたからという。また牛の鼻輪にもしたところから、別名ウシコロシというそうである。秋には赤いナシ状の実がなる。
シキミ part 2 シキミの薄い黄色の花は、しっとりと落ち着いていて、ツツジなどの華やかさとは対照的に静かである。それが寺や、墓地の雰囲気に合うのだろう。 ミツマタ [ジンチョウゲ科ミツマタ属]奥の院への林道沿いで撮影。戦後社有林に植樹したものが、僅かに残っていて花を咲かせていた。和紙の原料にするため植えたものである。[中国〜ヒマラヤ原産] キブシ [キブシ科キブシ属]楽寿庵日記で紹介したキブシのつぼみも花が終わり、このような実になった。昔は、キブシの木の随を灯心に、果実に含まれるタンニンを、既婚女性のお歯黒に用いたそうである。
シロモジ [クロモジ属クスノキ科]
春先には、葉に先駆けて花を付ける樹木が幾つかあるが、これもその一つ。透明感のある濃い黄色の花はよく目立っている。よく似た花にアブラチャン・ダンコウバイがある。(ダンコウバイの葉は3裂、シロモジも3裂する。)
サラサドウダン [ツツジ科ドウダンツツジ属] ドウダンツツジの仲間の中で、この花が一番美しいと私は思っている。自生地は少なくなった。 ズミ [バラ科リンゴ属]山中でこの花に出会うと、園芸種ではないかと一瞬見間違うほど美しい花である。昔は沢沿いに多く自生していたが、最近は殆ど目にすることがなく、この一本は貴重な樹である。実は黄色になる。(キミズミとも呼ぶが黒川ではコナシと呼んでいた。)
ノリウツギ [ユキノシタ科アジサイ属]山で見ることのできる最後のアジサイ属ではないだろうか。7月から9月まで咲いている息の長い植物である。この場所は薄暗い林の縁であったため、白い花がとても印象的であった。 イワナンテン part 2この付近一帯の岸壁に、小規模ながら群生している。 イワナンテン [ツツジ科イワナンテン属]飛騨川沿いの道上の高い崖から垂れ下がって生育している。花の時期が過ぎたのか、咲いているのは僅かであった。
アカメガシワ [トウダイグサ科アカメガシワ属]新葉が美しい。この時期が一番好きである。新しい林道などでよく見かけることができる。 ガマズミ [スイカズラ科ガマズミ属] 冬を越しても質を落とさず付いていた。通常は小鳥などに啄まれ今の時期に見ることは少ないが、今年は鳥の飛来が全くと言っていいほど無い。日本海側の豪雪の影響ではないかと思っている。 タニウツギ [スイカズラ科タニウツギ属]5月の下旬、山を彩る華麗な花である。歌に詠われた「卯の花・・・」のウツギは、ユキノシタ科ウツギ属のウツギで白い花を付ける。咲く時期は少し遅い。なおウツギの種類は多い。
タマアジサイ [ユキノシタ科アジサイ属]開花前の花序が総苞に包まれて球形をしていることからこの名が付いた。山地の谷間や沢沿いに多い。 ネジキ [ツツジ科ネジキ属]落葉低〜小高木。成長すると幹が捻れるところからこの名が付いた。若い枝は赤褐色で艶があり美しい。正月の餅花を付ける木として、黒川では珍重されている。[切り株から出た新しい枝に餅をちぎって付ける]。花を付けるほどの年数を経た木は珍しいのではないかと思う。有毒でヤギが食べて死んだという記録が残っているそうである。 ヤマナラシ part 2 (枝葉の拡大写真)葉が密接していて、触れあうとさわさわと音を立てる。桧の植林が進み、少なくなった。
サツキ (サツキツツジ)[ツツジ科ツツジ属] 川岸の岩の上に咲くことから「イワツツジ」と呼ばれている。岩の割れ目の、土のないところで成長しており、土に植えると徒長して花も大きくなるようである。 ジャケツイバラ part 2花弁は鮮やかな黄色で5個、上側の1個だけやや小さく、赤い筋がある。刺があるため庭木には向かない。 ジャケツイバラ (別名カワラフジ)[マメ科ジャケツイバラ属]川岸で主に見られるのでカワラフジの別名がある。茎には鋭いトゲがあり、蔓状に伸びて繁茂する。
ガマズミ part 2 ガマズミの仲間も何種かあって、果実が実る9〜10月頃にならないと見分けが難しい。本種はミヤマガマズミではないかと思っている。 イイギリ part 2このイイギリのき木は、友渕から黒川に入った、廃車の野積みされている上手の対岸に生えていたもの。距離は近いが、日陰のため少し見にくい場所である。普通の年であれば、小鳥が来て食べてしまうはずだが、今年は小鳥の姿をほとんど見かけない。原因はどうやら日本海側の豪雪にあるようである。12月からの早い時期の大雪で、岐阜県の南部まで渡ってくることができなかったのではないか。 ノブドウ [ブドウ科ブドウ属]有る程度伸びていたところを環境整備で刈り取られたが、その後芽を伸ばし、実を付けた。ただしこの実は、ハエなどによる虫えいで、割ってみると、中に虫の幼虫が複数潜んでいる。色は様々な色に変化して美しい。
コアジサイ part 2花の直径は約4mm。5個の花弁があり、淡青色で可憐な感じの花である。 ミツバツツジ その2 (コバノミツバツツジ)こちらは雄しべが10個となっている。このタイプは町内に普遍的に自生している。 ミツバツツジ その1 [ツツジ科ツツジ属]ミツバツツジと呼ばれているものに、雄しべが5個のものと10個のものとがあり、これは5個で、分布が限られているようである。この写真の付近(黒川中切地内)では、10数株が確認できた。
タンナサワフタギ [ハイノキ科ハイノキ属]林内や林縁でたまに見受ける種。近縁種にサワフタギ・クロミノニシゴリなどがある。葉の形で見分ける。
カリン [バラ科ボケ属] 中国原産。平安時代には渡来していたと言われている。花が何とも可憐である。 ベニドウダン [ツツジ科ドウダンツツジ属]「満天星」と書いて「ドウダン」と読ませている。赤いのでベニドウダン。満天の星のごとく花が咲くところからこの名が付けられた。シロドウダン・サラサドウダンなどがある。
モチツツジ [ツツジ科ツツジ属]山野にヤマツツジの後から咲き始める。雄しべは普通5本。名前の由来は、新芽や若枝、萼、花柄などに線毛が多く、鳥もちのように粘ることによる。 モミジイチゴ [バラ科キイチゴ属]日当たりの良い林道沿いで撮影した。ちょうどクマバチ(大型のミツバチ)が吸蜜に来て、写真に味わいを添えてくれた。 ウスギヨウラク [ツツジ科ヨウラクツツジ属]別名ツリガネツツジともいう。林内のあまり陽を受けないところで忍びやかに咲いていた。
リョウブ [リョウブ科リョウブ属]新芽は透き通った黄色をしていて美しい。戦時中食糧難の時この若芽を摘んでご飯に混ぜて量を増やして食べた想い出が蘇る。 アケビ [アケビ科アケビ属]アケビの花には花弁は無く、花びらに見えるのは萼片である。雌雄同株である。 コウヤミズキ [マンサク科トサミズキ属]花の先の「葯(やく)」の赤い色が何とも愛らしく、美しい。
ヘビノボラズ [メギ科メギ属][岐阜県レッドデータブック・絶滅危惧U類]湿地の周辺にやや稀に生えていて、幹の葉の付け根に葉の変形した鋭い刺があり、そのため蛇も登ることができないだろうということで、ユニークなこの名が付いた。黒川奧新田で撮影。 フジウツギ [フジウツギ科]道路沿いの山止めのブロック壁のすき間から、逞しく枝葉を伸ばしていた。生えてから数年と言ったところか、垂れ下がった円錐花序に紅紫色の花を多数付ける。但し時期が花の盛りを過ぎていた。 ニシキギ [ニシキギ科]全国に分布するが、黒川では植林が進み、自然な形で見ることは少なくなった。秋、葉が真っ赤に紅葉するためこの名が付いた。実も赤く熟すが、ほとんど野鳥の餌となる。
ハゼ [ウルシ科]06-10-17撮影
高さ10mにもなる落葉高木。果皮からロウを採ることができ、ロウノキとも呼ぶ。紅葉が美しい。
ヤブイバラ [バラ科]06-10-17撮影(七宗町地内)
南天に似た細い葉で鋭い鋸歯がある。落葉低木であるが茎は上昇する。中央構造線以南(外帯)の山地に生えるとある。(日本の植物・平凡社)
イヌザンショ [ミカン科]06-10-17撮影
サンショウに似ているが、花の数が多く、葉の香りも悪い。
ミツバアケビ [アケビ科アケビ属]06-10-17撮影
落葉つる性。実は鮮やかな紫色だが熟すと裂け色も薄くなる。
ユズリハ [トウダイグサ科ユズリハ属]06-10-17撮影
若葉が伸びてから古い葉が落ちるのでこの名がある。常緑高木。
ツルウメモドキ [ニシキギ科]06-11-25撮影
雌雄別株で、5〜6月に花を付ける。つるを適当に伐って生け花に用いられる。
ツルマサキ [ニシキギ科ニシキギ属]06−11月撮影
常緑つる植物。気根を出して樹上によじ登る。
ツルマサキ part 2 ツルマサキ part 3
果実は直径5〜6mmの球形で、10〜11月に熟す。熟すと4裂し橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出す。
ヒサカキ [ツバキ科ヒサカキ属]07−04−03
D80−18〜200mm

<榊>の代用として神事に使われる。常緑小高木で、この辺では川岸に多生しているところから通常「カワチャ」と呼ぶ。(葉が茶に似ているから)
サクラであるが種類は不明。「コヒガンザクラ」に似ているように思える。近くの野辺に植えられていて、一番に花を開く。(ソメイヨシノは未だ蕾が堅い)07−04−03撮影
スモモ [バラ科]07−04−03撮影
D80−18〜200mm

古い時代に中国から渡来し、栽培されて広まったもの。近所の畑の端に一本だけ植えられている。
タムシバ [モクレン科モクレン属]
07−04−08撮影 D80−18〜200mm

今年は良く咲いた。葉を噛むと甘く強い香りがする。黒川ではこの花を通常「コブシ」と呼んでいる「噛むしば」が訛って「タムシバ」になったという。
タムシバ part 2 D80−18〜200mm

「コブシ」は飛騨地方に多いと聞く。
キブシ [キブシ科キブシ属]07−04−08撮影
 D80−18〜200mm

落葉低木または小高木。茎には随(ずい)があり、昔は灯心に用いた。果実に含まれるタンニンはお歯黒に用いられたそうである。。
シデコブシ [モクレン科モクレン属]
07−04−08撮影 D80−18〜200mm

花の色は普通白色だがpart2のように淡紅色のもある。(阿木川湖畔で撮影・岐阜県絶滅危惧U類指定)
シデコブシ part 2 07−04−08撮影
この花は、淡紅色で美しい。
シキミ [シキミ科シキミ属]
07−04−03撮影 D80−18〜200mm

別名「オハナ」と呼ばれ、仏事に使われる。実には猛毒があり、「悪しき実」からシキミに転じたという。
辛夷(コブシ) [モクレン科モクレン属]
07−04−20撮影 D80−18〜200mm

落葉高木。「かさはら潮見の森」で撮影。よく似た「タムシバ」との違いは、花のすぐ下に小形の葉があることで区別される。
ヤナギ [ヤナギ科ヤナギ属]
07−04−20撮影 D80−18〜200mm

ヤナギ科は世界に5属、350種ほどあるという。「日本の野生植物−木本(平凡社)」には、ヤナギ属の自然雑種約40種を除き、38種ほど載っている。私には特定する自信がないので、取りあえず花穂の紹介にとどめる。
ヤナギ part 2 07−04−20撮影

左に同じ。特徴としては花穂が左のそれより太短い。
ミヤマガマズミ ? [スイカズラ科ガマズミ属]
07−04−24撮影 D80−18〜200mm

ガマズミの花は普通5月に入って見られるが、この木は既に開花していた。暖冬異変の影響かもしれない。
ウスギヨウラク [ツツジ科ヨウラクツツジ属]07−04−24撮影 D80−18〜200mm
黒川の標高900mほどの山地で撮したが、まだ蕾である。普通淡黄色のものが知られているが、淡紅色のものもあり、これは後者のようである。
ミヤマシキミ [ミカン科ミヤマシキミ属]07−04−20撮影 D80−18〜200mm
黒川では、標高700mくらいから上の山地にまばらに自生している。茎は赤みを帯びているが花は白色である。我が家のミヤマシキミには、毎年キアゲハが産卵し、幼虫が葉を食い荒らす。
ムベ [アケビ科ムベ属]07−05−12撮影
D80−18〜200mm

一年に2〜3mの蔓(茎)が伸びる。葉は革質で、5〜7枚付く。果実は裂果しない。
アケビ [アケビ科アケビ属]07−05−12撮影
D80−18〜200mm

山野に普通に見られる種である。果実は熟すと裂果する。蔓(茎)で、篭などを編んだ民芸品がある。
ヌルデの芽 [ウルシ科ウルシ属]07−05−12撮影D80−18〜200mm
この状態の時タラの芽と間違えてつみ採る人がある。樹皮は染料、果実はロウの原料になる。
ミツバアケビ [アケビ科アケビ属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

葉が3枚であるのでこの名が付いた。萼片の色が濃い赤紫である。
カナクギノキ [クスノキ科クロモジ属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

名の由来は、樹皮の鹿の子模様の鹿の子が訛ったと言われている。
カナクギノキ part 2
D80−18〜200mm
ベニドウダン [ツツジ科ドウダンツツジ属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

漢字で「紅満天星」と書く。満天に星が散らばるように多数の花を付けるから。サラサドウダンに比べて花は小形である。以前多く自生していたが、植林や庭木に売られ少なくなった。
ウリハダカエデ [カエデ科カエデ属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

樹皮がマクワウリのように青く縦縞になっているところからこの名が付いた。葉は3〜5裂する。類似種にウリカエデ・ホソエカエデがある。
タムシバ [モクレン科モクレン属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

「噛むシバ」が訛って「タムシバ」になったという。
若葉を噛むと甘い芳香がし、甘みが口に残る。この地方には広く分布し、花が良く咲くとその年は豊作と言われてきた。
クマシデ [カバノキ科クマシデ属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

落葉高木。樹形はすっくりと上に伸び、細い枝が繁って美しい。
ホオノキ [モクレン科モクレン属]
07−05−13撮影 D80−18〜200mm

「朴葉餅」「朴葉すし」でお馴染みの木である。昔はこの木で下駄がつくられた。
エゴノキ [エゴノキ科エゴノキ属]
07−06−01撮影 D80−18〜200mm

別名「チシャノキ」で知られている。林縁や川岸で見られる。木は堅く、太くならないのであまり利用されない。
シラキ [トウダイグサ科]
07−08−02撮影 
D80−18〜200mm

材が白いためこの名がある。葉は美しく紅葉し、刮ハ(さくか)は熟すと3裂し白い糸で3個の種子をぶら下げる。種子は約50%の油分を含み、絞って食用油・灯油・塗料・整髪料などに利用する。[落葉小高木] 
コウヤミズキ [マンサク科]
07−08−02撮影 
D80−18〜200mm

刮ハの直径7〜8mm花柱が角状に残る。本州(中部地方以西)、四国、九州。日本固有種。
シロモジ [クスノキ科]
07−08−02撮影 
D80−18〜200mm

果実[液果]は直径1cmほどの球形で、晩秋に黄緑色に熟す。昔は種子を絞った油を灯火に使った。
エゴノキの虫えい[虫こぶ]
07−08−02撮影 
D80−18〜200mm

エゴノネコアシアブラムシにより作られる。形が猫の足指に似ているので「エゴノネコアシ」と呼ばれる。エゴノキは何年か見てきているが、この虫えいは初めて見た。
ケンポナシ [クロウメモドキ科ケンポナシ属]07−09−19撮影 D80−18〜200mm
当地方では「テッポナシ」と呼んでいる。霜が降りるころ落ちた実を口にすると、ほのかな甘みがあって美味しい。
ミヤマウメモドキ [モチノキ科モチノキ属]07−09−19撮影 D80−18〜200mm
湿地に生え、葉がウメモドキより細長い。この木は幹の直径が20cmほどあり、経年は不明であるが、かなりの古木である。良く管理されている。
タンナサワフタギ [ハイノキ科ハイノキ属]07−09−19撮影 D80−18〜200mm
「タンナ」は「耽羅」で済州島のこととか。藍黒色に熟した実を口にした少年時代を想い出した。
アオツヅラフジ [ツヅラフジ科アオツヅラフジ属]
07−09−19撮影
D80−18〜200mm

蔓性で、林縁などに自生している。小形のブドウを思わせる。
ネムノキ [マメ科ネムノキ属] 07−09−19撮影
D80−18〜200mm

6〜7月に美しい花を咲かせた合歓。今はマメ科特有の実を付けている。種子の長さは15cmほどになる。
クサギ [クマツヅラ科クサギ属]07-10-10撮影
D80−18〜200mm

枝や藩庁傷つけると悪臭がする。
クサギ part2
ミヤマカラスアゲハが吸蜜に飛来することが多い。
イヌザンショウ [ミカン科イヌザンショウ属]07−10−10−撮影
D80−18〜200mm

落葉低木。サンショウに似ているが葉の香りが悪い。
ミヤマガマズミ [スイカズラ科ガマズミ属]07−10−10撮影 D80−18〜200mm
当地方では「ユウゾメ」とよび、茎が真っ直ぐに伸びているので杖や、玄翁の柄、また山で食事の際箸にする。
キササゲ [ノウゼンカズラ科キササゲ属]07−10−10−撮影 D80−18〜200mm
飛騨川右岸の支流小川谷で撮影。中国原産。古くに栽培されたものが野生化したとある。初めて見た樹木であった。
inserted by FC2 system